第37回学会 ↓
2026年6月27日(土)パシフィコ横浜アネックスホールにて、「第37回日本手術看護学会関東甲信越地区学会」を開催いたしました。当日は、ご来賓として日本手術看護学会理事長のミルズしげ子様にご臨席賜り、各都県から、悪天候にも関わらず833名の皆様にご参加いただき、盛況のうちに無事終了いたしました。ご参加・ご協力いただきました皆様に心から御礼申し上げます。
今回の学会では、「周術期の安全を守る看護師の力―チーム連携の視点から―」をテーマに掲げ、議論を行いました。近年、周術期医療においては患者安全確保と医療の質向上がこれまで以上に求められています。周術期は患者の状態が大きく変化しやすく医療事故のリスクも高いため、質の高いチーム医療と看護実践が不可欠です。本学会では、チーム医療の観点から、周術期の安全を守る看護師の専門性と役割を再認識することを主眼としました。
特別講演におきましては、患者・家族と医療をつなぐNPO法人架け橋理事長の豊田郁子先生をお迎えし「患者・家族と医療をつなぐ視点から周術期の安全において患者が求めること―患者遺族と医療対話推進者の経験から―」と題してご講演いただきました。
患者・家族の視点に立った周術期における安全と具体的な取り組みについて考察する大変有意義な時間となりました。
シンポジウム「看護師が支える周術期の安全―チーム連携の実践からー」では、4名のシンポジストをお招きしました。周術期看護に携わるそれぞれの立場から他職種との連携による安全文化の醸成、看護師の実践能力の強化、そして教育・人材育成に関する取り組みをご発表いただいた後に、会場を交えて意見交換が展開されました。
演題発表では、研究発表(口演7題)、手術看護実践報告・活動報告(5題)、示説(3題)の計15題が発表され、発表後には、丁寧かつ前向きなフィードバックを交えた講評が行われました。
ご参加・ご協力いただきました皆様には深く感謝申し上げますとともに、来年度も多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。。

千葉県こども病院 池田美沙
今回の学会では、「手術室探検ツアー再開の評価と今後の課題―入室時の家族の不安の軽減を図るために―」という演題で発表させていただきました。初めての学会発表で緊張もありましたが、たくさんの方の協力もあり無事に終えることができました。
今回ポスター発表をさせていただき、当院で使用しているパンフレットやスタンプラリーの台紙も展示させていただきました。発表後は同じ小児領域で働く方々や、成人病院であまり小児の手術がない病院の方と、入室時の取り組みや関わり方についてディスカッションを行うことができました。同じ悩みを共有できたりし、他の病院の取り組みを知ることができ、私自身にとって学びの多い時間となりました。
学会発表を通して得た知識を今後の業務にも活かしていきたいと思います。
千葉大学医学部附属病院 土屋彩子
今回、初めて演者として学会に参加し、「リンパ管静脈吻合術(LVA)における微細針紛失対策の検討」について発表し、優秀賞をいただきました。
活動のきっかけは、微細針の紛失が発生した際、その結果だけでなく、どのような場面に紛失の危険性があるのか、なぜ紛失に至ったのか、その背景や経緯まで十分に検討されているのだろうか、また、個人の注意だけで防ぐことができるのだろうか、と疑問を感じたことでした。
活動では、過去の事例を振り返り、紛失に至った背景や要因を整理しました。そこから見えてきた課題をもとに対策を検討することで、個人の注意だけに頼るのではなく、誰もが一定の手順で行動できる、標準化された対策へとつなげることができました。
日頃から、ガイドラインなどを通して安全管理の考え方を学ぶ中で、それを実際の現場でどのような行動や仕組みにしていくのか、その難しさと大切さを感じています。この取り組みは、安全という概念を具体的な行動に変えていくことについて、改めて考える機会となりました。
台風の中で迎えた初めての学会発表は、緊張もありましたが、忘れられない良い経験となりました。多くのスタッフの協力と助言を得ながら、日々の実践を学会発表という形にすることができました。今回の経験を励みに、これからも現場で感じる小さな疑問を大切に、より安全な手術看護につなげていきたいと思います。
日本手術看護学会 関東甲信越地区
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